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2021/06/03 17:34

次回販売は、6月5日(土)夕方にスタートする予定です。
今回は少し間が空いてしまい、問合せもいくつかもらっていました。
とってもありがたいことです。
その分、頑張って、今回は多めにご用意させて頂きました。

今回、牛種は2つで、熊本・阿蘇の井さんあか牛と、
岩手・久慈の田村牧場の吊るし短角牛です。
私にとってはそれぞれの地域における牛の存在意義を含めて、
いろんなことを教えてくれる、大切な南と北の雄(ゆう)たちです。

まず、井さんあか牛はこちら。

代々、井家で大事にされてきた血筋の自家産の女子です。
そして、なんと田村牧場の短角牛も、自家産の27.9カ月齢の女子。
考えてみれば、なかなかレアな組み合わせです。

そして、どちらも地域でつくる餌を主体に育てられている、
日本の中では、まだまだ限られた育て方をしている方たち。


餌やさんで配合された餌を購入して、そのまま給餌するより、
自給飼料というのは、その年の気候によって変動があったり
生産者さんたちにとってはとても大変なことなんです。
「コストが押さえられていいよね」っていう単純な話ではありません。

2日に一回、オカラを町のお豆腐やさんまで引取りに行く井さん。
デントコーンの収穫が近づいた時期の、台風や天候をずっと気にしながら
収穫スケジュールを考えて、思わず連絡するのも憚られるくらいの田村社長の集中加減。

私が知っている姿はほんの一面ですが、
そんなことの積み重ねで2年半という長い時間をかけて
育て上げられた子たちのお肉です。
日本のその地域にある餌を食べて、日本で育てられた、正真正銘の和牛。

今回はそんな子たちの様々な部位をご用意させていただきました。

あか牛は、サーロイン、ランプ、ナカニク、切落し、牛スジ。
短角牛は、肩ロース(ブロック&スライス)、カイノミ、三角バラの焼肉用ブロック、トウガラシ、ハンバーグパテ。

同じ部位の食べ比べとかではないですが、
部位も、ブロック・スライスの状態、サイズ感なども幅広く、
いろんなご要望にお応えできるかな、と思います。

先ほど、地域や牛を守っていくための、
生産者さんたちの努力についてお伝えさせて頂きましたが、
それも皆さんに食べて頂いてこそ、続けていけること。
今のような飲食店さんたちに厳しい施策は、
農業や、私たち流通に携わる生業の人たちにとっても厳しい施策です。
そんな中ですが、こちらで一般販売をさせて頂けることは
(育った命の)出荷を止めたくない私にとって、とても有難いことです。
(ちょうどこちらをオープンしてから一年!  
 皆さまのおかげで継続できたことに感謝です。)

今回は6月5日(土)の夕方に準備ができて販売スタートする予定です。
BASEのアプリでショップをフォローして頂けると、
商品UP後にご案内がいくようになっているので、
もしご興味持っていただけたらフォローして頂けると助かります。

皆さんに楽しんでいただけますように。
早速、販売の準備に取りかかります。

2021.6.3 荻澤紀子