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2022/06/12 14:37
精肉の販売、すっかりご無沙汰していてごめんなさい。
コロナ禍の2年間、たくさんの方々にこちらでお肉を購入して頂いて、
「お肉たちの出荷を止めない」ために、たくさん助けていただきました。
コロナが少しずつ落ち着いて、日常を取り戻しつつある中で
元々の飲食店さんへの牛肉卸の業務が忙しくなってきて、
細かい加工をして販売をする余裕がなくなってきました。
とはいえ、この2年間を支えてきてくださった方々がいるのに
簡単にこちらでの販売を終わりにする、という決断もしたくありませんでした。
お届け先のレストランさんたちに検品(という名の食事)にいくと、
こちらでお肉を購入してくださるお客様たちにバッタリ会うことも多く、
より顔が見える関係性になってきたこともあって。
待ってくれる方々もいるのに、やりたいのにやれない・・・。
そんな状況に悶々としている中、このコロナ禍で
もう1つ、変化があったことに気づきました。
シェフたちの中に、レストラン営業以外の取組みをされる方々が出られたことです。
そんなお一人、芝公園の「イタリア料理 樋渡(ひわたし)」の原シェフも
「芝惣菜所」というテイクアウトのお店を昨年の夏にオープンされました。
そんな場所をつくってくれたおかげで、いろんなお話をしていく中で、
東京宝山が届けた牛肉を使って原さんに作ってもらった大好きなお料理を
こちらで販売させて頂けることになりました。
今回販売させていただくのは、井信行さんのあか牛「信行牛」を使った
ミートソース、塩煮込み、牛スジスープの3種類。
お肉が愛あるシェフの手でさらに美味しさを引き出されて
皆さんのお手元に届くのってなんて素敵なことでしょう。
一方通行ではなく、グルグル回る形も私たちが目指す1つの形です。
今回お料理をつくってくれた樋渡のオーナーシェフの原さんは
東京宝山で扱う牛肉を生産してくれる牧場すべてに
仲間たちと一緒に訪問されています。
牛や生産者さんたちの顔や背景を知った上で
それぞれの個性を生かしたお料理に仕上げてくれます。
「しみじみおいしい、ほっこりするような味。見た目より味。
食べた瞬間、人が、あ、いいなぁと思う味を作りたいんです」
と、ある取材記事で話されている原さん。
素材を大切にしたレストランの味わいを
ぜひご家庭でお楽しみ頂けたら嬉しいです。
2022.6.12 荻澤 紀子
『イタリア料理 樋渡(ひわたし)』
オーナーシェフの原耕平さんは、1985年、横須賀生まれ。
ラ・コメータ、フェリチタ、ロッシというイタリアンの名店で就業後、
神保町ジロトンドのシェフを経て、2019年10月1日、
芝公園に「樋渡」を開店しました。
店名は実家の屋号とのこと。
2021年8月にはテイクアウトの姉妹店「芝惣菜所」を近所にオープンしました。